プレスリリース 書き方|構成と文字数の目安を解説
要約
プレスリリース 書き方の要点は、7つのパーツを固定の順番で並べることです。見出しはニュースそのもの、リード文には誰が何をいつどこでなぜを入れ、引用は発言者の役職つきで2文以内にまとめます。300〜400 wordsで1ページ以内が目安です。
プレスリリース 書き方の基本は、7つのパーツを決まった順番で並べることです。記者は毎日大量のメールを読み、同じ情報を同じ場所で探します。そのため、この型はここ数十年ほとんど変わっていません。順番を守ればニュースは20秒で読まれ、守らなければ未読のメールの山に埋もれます。
このガイドでは、構成、押さえておきたい文字数の目安、そして初期段階(シードや プレシード)の発表でよく見かける失敗を3つ扱います。数十件の資金調達・ローンチの原稿で検証した内容で、実際に使えると確認できたものだけを載せています。
プレスリリースの標準的な構成には何が含まれるか?
どのリリースも同じ骨組みを持っています。G2の書式ガイドでは、配信日またはエンバーゴ(解禁日時)の指示、見出し、サブ見出し、ディトライン(発信地と日付)、本文、引用、リンク、メディア連絡先、そして終わりを示す記号と定型文(ボイラープレート)が挙げられています。以下が、私たちが実際に使っている型です。
リリース表記: 記載内容は FOR IMMEDIATE RELEASE(即時公開)またはエンバーゴの日時。長さの目安は1行
見出し: 記載内容はニュースそのもの。会社のキャッチコピーは入れない。長さの目安は 80 to 120 characters
サブ見出し: 記載内容は、ニュースを支える一文(金額、指標、顧客名のいずれか)。長さの目安は 350 characters まで
ディトラインとリード文: 記載内容は都市名、日付、そして誰が・何を・いつ・どこで・なぜ。長さの目安は 50 to 75 words
本文: 記載内容は背景、数字、仕組み、次に起きること。長さの目安は短い段落3〜5つ
引用: 記載内容は創業者1名、顧客または投資家1名。長さの目安は各2〜3文
定型文と連絡先: 記載内容は会社紹介と、電話できる担当者1名。長さの目安は約100 words以内
文書の最後には、###(シャープ3つ)を単独の行に書きます。編集者に「抜けはない」と伝えるための記号です。古い慣習に見えますが、記者は今でも完全性の確認に使っています。
型はこのとおりに使ってください。自社の状況に合わせて調整して構いませんが、パーツの順番だけは入れ替えないでください。

プレスリリースはどのくらいの長さが適切か?
想像より短くて大丈夫です。Newswire のプレスリリースの理想的な長さのガイドでは、300 to 400 words で、1ページ以内が目安とされています。ほかのベンダーのガイドでは500 wordsまで許容するものもあります。
ニュースが1つの事実(シードラウンド、機能追加、採用など)だけなら、下限に近い長さを選んでください。実際に報告できるデータがあるときだけ、500 wordsまで伸ばしてかまいません。
見出しの長さは、情報源によって意見が最も分かれる部分です。170 charactersまで許容するものもありますが、その余裕は使わないでください。120 charactersを超える見出しは、メールの件名やインボックスのプレビューで切れやすく、文末の一番重要な部分が読まれないことがあります。
簡単なテストがあります。見出しを一息で声に出して読んでみてください。息が続かなければ、形容詞を削ってください。
リード文の最初の75 wordsには何を入れるべきか?
リード文はリリース全体を支えます。最初の段落で読むのをやめた記者でも、2行のニュース記事が書けなければなりません。そのためには、5W1Hを次の優先順位で並べます。誰が、何を、なぜそれが重要か、いつ、どこで。
同じシードラウンドを、弱い例と強い例で比べてみます。
弱い例: "In a rapidly changing market, Acme is proud to announce a new chapter in its journey as it continues to build tools for modern teams."
強い例: "SAN FRANCISCO, Oct. 27, 2026 - Acme, a contract automation tool for small businesses, raised a $3.2 million seed round led by Example Capital. The company will hire four engineers and open a São Paulo office by Q2."
強い例には、数字、リード投資家、そして計画があります。弱い例には、この3つがひとつもありません。読者が引用して別の人に伝えられる要素がないのです。

発表の種類ごとに、どのプレスリリース形式が合うか?
骨組みは同じです。変わるのは見出しのパターンと、必ず入れるべき数字です。次の一覧は、どの種類の原稿を書いているか迷う創業者に渡しているものです。
資金調達: 見出しのパターン: [会社名] が [金額] の [ステージ] 調達、用途は [具体的な使い道]。記者が知りたい数字: 金額、リード投資家、これまでの累計調達額
プロダクトのローンチ: 見出しのパターン: [会社名] が [製品名] を [想定顧客] 向けに公開。記者が知りたい数字: 価格、提供開始日、ひとつの利用実績
パートナーシップ: 見出しのパターン: [A] と [B] が連携し [顧客にとっての成果] を実現。記者が知りたい数字: 共通の顧客数、または削減できた時間
役員の採用: 見出しのパターン: [会社名] が [氏名] を [役職] に任命。記者が知りたい数字: 前職での具体的な実績
マイルストーン: 見出しのパターン: [会社名] が [N] の [顧客数またはARR] を [期間] で達成。記者が知りたい数字: 指標と、そこに至るまでの期間
小さな機能アップデートなら、プレスリリースは出さないでください。変更履歴への記載や、2〜3名の記者へ送る短いメールで十分です。プレスリリースの形式が効果を発揮するのは、資金調達、実際のローンチ、そしてカテゴリー全体の見方を変える数字がある場合です。
記者が実際に使う引用はどう書けばよいか?
多くの引用は役に立ちません。「このたび発表できることを大変嬉しく思います」のような文は、記者が記事に載せられる内容がありません。使える引用には、本文にはない意見か事実が含まれています。
私たちが適用している3つのルールがあります。
発言者の氏名、役職、会社名を書く。「会社の広報担当者」ではなく、「Renata Silva, CEO of Acme」のように書いてください。
リード文にないことを言う。リード文に金額が書いてあるなら、引用では「なぜこの投資家なのか」や「成長しなければ何が壊れるのか」を説明してください。
2文以内に収める。長い引用は記者が不適切に削るため、伝えたいことも一緒に削られてしまいます。
顧客の引用が取れるなら、ぜひ入れてください。顧客が「契約の処理期間が6日から2日に短縮された」と言うほうが、CEOのビジョンに関する文章より価値があります。

初期段階のリリースを失敗させる3つのミスは何か?
多くの創業者は文体で行き詰まります。しかし理由はもっと単純で、リリースに「ニュース」が入っていないのです。
ミス1: ニュースの前に背景を書く。 創業者は、市場の課題について2段落も費やしがちです。記者はその課題をすでに知っています。まず事実を書き、そのあとで背景を説明してください。
ミス2: 人が連絡できる窓口がない。 「press@」のような名前のないアドレスは、自動送信に見えてしまいます。担当者1名の名前、直接届くメールアドレス、携帯電話番号を載せてください。締切前の記者は、問い合わせフォームの返信を待ってくれません。
ミス3: 古い定型文のまま。 「会社概要」の段落に、昨年の顧客数や、すでに終了したプロダクトが残っていることがあります。送信するたびに確認してください。定型文は、リリースの中で一字一句そのままコピーされる唯一の部分なので、誤りもそのまま広がります。
ストックフォトを入れたくなったら、それもやめてください。汎用的な画像は、テンプレートで作られた原稿に見えてしまいます。プロダクトのスクリーンショットや、キャプション付きの創業者の実写写真のほうがずっと効果的です。
エンバーゴ(解禁日時)は必要か、AP スタイルとどう関係するか?
エンバーゴは契約ではなく、お願いです。記者に「9:00 a.m. ET, Nov. 4 まで EMBARGOED」といった一文を添えて、先に原稿を送り、公開を待ってもらいます。これは、すでに関係のある記者に対して、ニュースが先行配信に値するほど大きい場合に機能します。例えば資金調達、規制の厳しい市場での最初の顧客獲得、データレポートなどです。面識のない記者に突然送ると機能しません。その場合は、早く公開される可能性や、無視される可能性を前提にしてください。
エンバーゴは2〜3名の記者までにとどめてください。10名が同じ話を握っていれば、そのうち誰かが先に報じてしまいます。最も適した媒体には独占で提供し、2つ目の媒体にエンバーゴを提示し、そのほかの全員には決められた時刻に配信してください。
スタイルも、記者の目を通すうえで見えにくいフィルターになっています。米国のニュースルームの多くは AP スタイルに従うので、ディトラインは都市名を大文字で書き、よく知られていない都市なら州の略称を添え、そのあとに日付を書きます。例: "AUSTIN, Texas, Oct. 27, 2026"。10未満の数字は英語で綴り、本文中は "percent" と書き、金額は "$3.2 million" のように書きます。これは内容を変えるものではありませんが、記者がそのまま掲載できる文章だと示すことにつながります。
配信と効果測定に役立つツールは何か?
書くことは全体の半分にすぎません。配信方法は、予算と、ニュースにワイヤー(通信社配信)が必要かどうかで決まります。
創業者が最初に知る名前は、Muck Rack と Cision の2つです。Muck Rack は、個々の記者を見つけてピッチするために作られています。Cision は、メディアデータベースと配信を組み合わせたもので、広報チームの予算を前提とした価格設定です。単独の創業者にとって、ワイヤーが最適な投資であることは稀です。ニッチを担当する記者5名に、短く個人的なメールを送るほうが、たいてい効果的です。
もっと軽いツールを探しているなら、Prowly がおすすめです。リリースの作成、ブランド付きのニュースルームページ、基本的なメディアリストを1つにまとめています。年に数回しかリリースを送らない2人規模のチームに向いています。
リリースに添えるピッチメールでは、配信よりも追跡のほうが重要です。誰が開封し、誰が返信し、誰が先行ブリーフィングを求めたかを記録してください。Meltwater は、その後に記事がどこで取り上げられたかまで見たい場合に使える、より広範なモニタリングツールです。
明日送るとしたら何をすればよいか?
ローンチまで90分しかないなら、次の手順で進めてください。
まず見出しを書き、100 charactersまで削る。
60 wordsでリード文を書き、数字を1つ、名前のある投資家・顧客・日付のいずれかを1つ入れる。
2文の引用を2つ書き、それぞれに役職を添える。
90 wordsの定型文を貼り付け、そこに含まれる数字をすべて更新する。
担当者1名の名前と携帯電話番号を入れる。
声に出して読む。つっかえた箇所は削る。
通信社を使う前に、5名の記者へ個別に送る。
プレスリリースの形式は、創作ではなくチェックリストです。創造的な作業は、ニュースそのものと、そこで前面に出す3つか4つの数字を選ぶことにあります。
来週のアナウンスの計画を立てたい場合は、gotomarket-ai のGTMプレイブックツールでローンチのシーケンスを組み立ててみてください。